ジャイロ工房 ガレージ「Nuts&Bolts」 norrisのブログ

ジャイロを中心にスクーター、バイクの修理を行うガレージの雑記帳です。

ジャイロキャノピー スイングユニットのオーバーホール③

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先日ジャイロキャノピーから取り外したスイングユニットを分解し、
中の状態を確認します。

シャフトが物の見事に削れていました。

こうなってしまうとシャフトは再使用が
できないので交換です。

スパークプラグの意外な落とし穴。

念のため、外したプラグをプラグキャップに
取り付けてアースを取ってセルを回すと
火花は飛びます。

 

一見するときちんと点火している。
これならば点火は「問題ない」。
そう判断する人もいるかもしれません。

 

しかし、今回点火したのは「大気状態」です。
エンジンの中は「圧縮された混合気」、

コンプレッションゲージでの測定はおよそ「7.0㎏f/cm2」(0.7Mpa弱)。

大気状態で点火したとしても、およそ7倍の圧力下で同様に点火するとは限りません。

 

そんな時は新品のプラグと見比べてみると火花が弱いものです。

「外したプラグが点火するかどうか」の点検方法は

「完全に死んだ」プラグの判断はできますが、「劣化した」プラグの

正確な良否判定はできないものです。

 

ジャイロキャノピー エンジン始動不能の故障診断。

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先日引き上げたジャイロキャノピー
故障診断を行いました。

症状は
「走行中、プラグかかぶるように失速、
その後エンジンがかからない。」

と言うもの。

エンジンの三要素、「燃料・圧縮・点火」を確認していきます。

燃料と圧縮圧力は問題なし、
スパークプラグを外してみると、、、。

即、スペアプラグに交換。
一発でエンジンが生き返りました。

ジャイロキャノピー スイングユニットのオーバーホール②


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ジャイロキャノピーから取り外した

スイングユニットのブッシュを交換しました。

ブッシュがケースに圧入されているため、
交換時にケースに負担がかからないよう、
一手間かけてケースを暖めてから作業します。

加熱する際も、歪みが出ないように、極弱火で暖めます。